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尿失禁の治療と手術

尿失禁の治療法としては、
投薬治療が一般的です。

 

βアドレナリン作用薬は、
気道を広げる喘息の薬として使われているものですが、
膀胱の収縮を抑えて尿道をしめて尿が漏れるのを防ぐ効果もあります。

 

抗コリン薬は、
本来は切迫性尿失禁の治療薬なのですが、
膀胱の収縮を抑えてモレを減らす効果がありますので、
腹圧性尿失禁の治療にも使用されます。
骨盤底筋体操との併用が有効といわれています。

 

また、手術についてですが、
現在は尿道の形を理想的な状態に戻す手術など、
技術が進んで昔より簡単に行えるようになってきました。

 

コラーゲン注入法という手術があります。
これは腹圧性尿失禁の手術で、
コラーゲンを尿道周辺に注入して、
膨らませることにより尿道が狭くなり尿モレを防ぐ効果があります。

 

TVT手術という手術があります。
TVT手術は、今までの手術に比べて非常に簡単な
方法でできる上に身体への負担も少ない手術です。
そのためメディアなどに取り上げられ希望する人が増えているといいます。
専用のテープを尿道にかけて尿道を支えることにより、
尿モレを防ぐ効果があります。

 

しかし、
簡単とはいえ手術であることに変わりはありませんので、
きちんと主治医の先生の話を聞いて、
納得した上で行ってくださいね。