切迫性尿失禁とは
切迫性尿失禁とは「せっぱくせいにょうしっきん」と読み、
尿意が切迫してから起こる尿失禁です。
概念としては、上位運動神経障害の一つで、
大脳の障害によっておこる無抑制性神経因性膀胱です。
病態としては、
尿道括約筋などを動かす中枢神経が障害された物です。
感覚神経は健在なので尿意は感じますが、
運動神経が障害されていて骨盤底筋群を意図的に動かせません。
原因は大脳の障害によるところが大きいです。
脳血管障害、パーキンソン病などの発病後の排泄中枢の障害などなど。
高齢者に多く、
症状としては尿意を感じるにも関わらず
意図的に制止出来ずに失禁を起こします。
治療方法は薬物療法として抗コリン薬を用います。
抗コリン薬は、
神経から筋肉への指令を抑えて不随意な収縮を抑える効果があります。